アクティブ・ラーニングとは

定義 中央教育審議会の答申は,アクティブ・ラーニングを次のように定義する。
 「教員による一方向的な講義形式の教育とは異なり、学修者の能動的な学修への参加を取り入れた教授・学習法の総称。学修者が能動的に学修することによって、認知的、倫理的、社会的能力、教養、知識、経験を含めた汎用的能力の育成を図る。発見学習、問題解決学習、体験学習、調査学習等が含まれるが、教室内でのグループ・ディスカッション、ディベート、グループ・ワーク等も有効なアクティブ・ラーニングの方法である。」
 新たな未来を築くための大学教育の質的転換に向けて~生涯学び続け、主体的に考える力を育成する大学へ~(中央教育審議会答申)
関連サイト初等中等教育における教育課程の基準等の在り方について(諮問) 
中央教育審議会第95回(2014.11.20)配付資料では,初等中等教育におけるアクティブ・ラーニングにふれている。

アクティブ・ラーニング入門
Akihiko Yamaguchi氏によるEDUPEDIAの記事。小中高校のアクティブ・ラーニングについてとてもわかりやすくまとめてあり,一読をお勧めする。

平成27年度広島県教育資料
アクティブ・ラーニングを進める「学びの変革」に多くの紙数を割いている。広島県教育委員会の広報紙「くりっぷ」(Vol.58)から「課題発見・解決学習」の取組み

アクティブ・ラーニングとは
河合塾Guideline 2010年11月号。京都大学溝上慎一准教授(当時。現在は教授)は,「大学で実践されてきたアクティブ・ラーニングの中には,浅薄なものが少なからずある」と指摘する。また,高校で早い時期にアクティブ・ラーニングを取り入れた事例(埼玉県立越ケ谷高等学校,大阪府立和泉高等学校)が紹介されている。

アクティブ・ラーニングとはなにか
公益社団法人私立大学情報教育協会の機関誌「大学教育と情報」から。 長崎大学・大学教育イノベーションセンター山地弘起教授

アクティブ・ラーニングをどう評価すべきか〜西岡加名恵氏に聞く
 「eduview」から。西岡氏は京都大学大学院准教授で,広島県教育委員会の「中核教員研修」の講師でもある。このサイトでは,「本質的な問い」「永続的理解」「パフォーマンス課題」「ルーブリック」等について知ることができる。

アクティブラーニング失敗事例ハンドブック

名古屋商科大学のサイト。大学でアクティブ・ラーニングを進める際に遭遇すると思われる典型場面をまとめたもので,指導や評価における失敗事例も豊富である。

高等学校におけるアクティブラーニング型授業の実践 
「わくわくキャッチ! みんなの教育」から。岩手県立盛岡第三高等学校,京都市立堀川高等学校,岐阜県立可児高等学校,鳥取県立倉吉東高等学校の事例報告

諸外国における総合学習の歴史
上智大学・加藤幸次氏による。アメリカの「オープン教育」について図を交えて紹介している。

※アクティブ・ラーニング(AL)型学習が必要とされる現代的理由の一つはグローバル化への対応であり,もう一つはICTの活用です。こういう背景があるのだから,1950年代の「問題解決学習」のように『這い回る経験主義』と揶揄されたものとは違うというわけです。しかしALに死角はないのでしょうか。「アクセルだと思っているものが実はブレーキではないか」とか,「支援するつもりがひいきの引き倒しになっていないか」という検証は,アクティブ・ラーニングを進めるためにこそ必要でしょう。→アクセルのつもりで踏みそうな「アクティブ・ラーニングのブレーキ」(1) (2) (3) (4) (5)